今回インタビューしたのは、関東在住の20代女性(正社員看護師)。彼と同居しながら忙しいシフト勤務の中でも、週1回のパーソナルジムを習慣にしている方です。
スキンケアは無印良品を8年以上愛用。SNSで美容情報を追いかけるタイプではなく、普段は「必要最低限で、無理なく続けたい」というスタンスが印象的でした。
肌悩みは、毛穴の黒ずみ/ニキビ/赤ら顔。
ただし「今すぐ何とかしないと困る」ほどの強い切迫感があるわけではなく、日常の中での優先順位は高くはない。そんな彼女ですが、夏になると美容への熱量が上がるそうです。
関東在住20代女性
職業:正社員看護師
家族構成:彼と同居
肌の悩み:毛穴の黒ずみ、ニキビ、赤ら顔
「夏になると活動性があがって美容のモチベーションが上がる」
インタビューの中で特に象徴的だったのが、次の発言です。
「夏付近が多いですね。夏になったら活動性上がるんで、私が」
「夏前とか旅行とか、ビッグイベントの前は頑張ろうってなります」
夏は薄着になり、イベントも多く、日差しが強いのでスキンケアへの意識も高くなる時期。冬と夏で使用している化粧品を変えているという人も多くいます。
日差しが強くなってきたなと感じるゴールデンウィークくらいから、消費者の美容に対するアンテナも変化してくるようです。
今回のインタビュイーは、普段から強い肌トラブルに悩まされているわけではありません。スキンケアは8年以上同じブランドを使い続けており、大きく変えることも少ないタイプです。それでも、夏が近づくと「頑張ろうかな」という気持ちが自然に芽生える。
こうした環境要因を上手く利用し、コンテンツ設計をすると「毛穴がひどい」「このままだと老ける」と不安を煽るよりも、
・夏前の3週間で整える習慣
・旅行前のミニ準備ケア
・薄着シーズン前の肌づくり
といった、ワクワク感が伝わるような、楽しさのある訴求が効果的だと考えます。
「ボディケアにやる気が出ると、髪や肌も頑張ろうという気持ちになる」
もうひとつ面白かったのが、美容のやる気が「一点集中」ではなく、連鎖するという話です。
「夏前って、服とか髪とかメイクとかのモチベも上がって、一時期だけめっちゃ調べるみたいな」
彼女の場合、普段スキンケアはシンプルで、情報収集も多くありません。
それでも、ボディケア(運動・ジム)のやる気が高まると、そこから連動して髪・肌・メイクにも意識が波及していく。
この「連鎖」は、行動設計において非常に使える視点です。
たとえば、美容液を購入してくれたお客様が、その効果を実感し始めたとします。
肌の調子が整い、鏡を見る時間が少し楽しくなる。そのとき消費者の中では、「肌がキレイになってきたから、髪も整えたいな」「服やメイクも少し変えてみようかな」と、美容連鎖が発生します。
しかし企業側が、同じ美容液を同じ角度で繰り返し訴求するだけでは、この連鎖は活かしきれません。
もちろんリピート訴求は重要です。ですが同時に、ヘアケアとのセット提案や季節限定トータルケアキット、次のステップコンテンツ、ボディケア・UV対策への横展開といった導線を設計することで、顧客体験は点から面へと広がります。
まとめ
今回のインタビューから導けた示唆は、大きく2つです。
1つ目は、夏は美容行動のスイッチが入りやすい季節であること。環境(薄着・外出・イベント)が行動を促す。
2つ目は、美容のモチベーションは連鎖すること。ボディケアのやる気が出ると、髪や肌にも意識が広がり「調べる」「買う」といった行動が生まれる。
行動を生むコンテンツを作る上では、行動が起きやすい季節と連鎖の入口をどう作るかに着目するのも新しい視点かと思います。

